港南台ミュージックダルモニー作曲のオリジナル曲の紹介です。
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序曲「日本の朝」 ◆ Overture "Japanese Morning"
ジェイムスビッチ・スウェアリンチョフのデビュー作である。「日本に古くから伝わる舞曲」をモチーフにし、どこかで聴いたようなリズムにとともに、まさに日本の朝を象徴するメロディーにのって演奏される。
まず、ファンファーレ風に壮大なメロディーが流れる。この短いイントロが終わるとすぐに速いリズムが現れメロディーが軽やかに流れていく。その後メロディーが色々な楽器に移り変わり、ティンパニーの強打により曲はゆっくりとした中間部になる。中間部はオーボエによる優しいメロディーで始まり、メロディーは色々と移り変わりながらだんだんと、楽器を増やし、盛り上がりを見せる。そして高まりの後静かに中間部を締めくくり、速い再現部になる。再現部では最初のアレグロのメロディーがフルートの分散和音を加えて再び現れ、テンポを落として壮大なエンディングとなる。
交響組曲「ダルマ」 ◆ Symphnic Suite "DARUMA"
この曲は港南台ミュージックダルモニーの初のオリジナル作品である。作曲には10名のダルマニアンが参加しており、それぞれが織りなす万華鏡の世界が特徴といえる。
第1楽章「ソング・オブ・ダルモニー」A Song of Darumonie
壮絶な第1楽章はダルマのテーマである。基本的に1つの主題の展開によって自由な形式で作曲されている。主題は「ダルモニー」もしくは「ダルマ」という言葉を旋律やリズムに置き換えたもので、それぞれの組み合わせによって、「ダルマ・ダルマ・ダルモニー」などの展開が生まれる。
曲の出だしは低音のC-Gの五度の響きの中でティンパニの連打、フレックス・ア・トーン、ウィンドチャイム、グロッケンがダルモニーの不思議な世界へ聴衆を引き込むように開始される。この時グロッケンが奏でる上昇型のメロディーは「ダルマダルマ」という発音を元にした「ダルマ誕生のテーマ」である。全楽器が入って「ダッルマー」というファンファーレが一瞬曲を盛り上げるがすぐ静かになり、ホルンが「ダルモニー」の音型による「ダルモニーの呪文」を本当の呪文のように7回繰り返す。すると世界は突然開け、流れるようなメロディー「ダルモニーの歌」が流れ出す。「ダルモニーの歌」が一段落すると「ダルマ誕生のテーマ」と「ダルモニーの呪文」が交錯しながらゆっくりとした前半部を終わる。
全合奏での「ダールーモーニッ」という演奏で一転して速い後半部に突入する。ティンパニのソロの後、「ダルモニッ」が5/4拍子を間に挟みながら3回演奏される。この部分は力強い「ダルマの主張」の部分である。
この後「ダルマ誕生のテーマ」の変形に導かれ長めのメロディーが現れるが(「ダルマ愛のテーマ」)この伴奏には、「ダルマ・ダルマ・ダルモニー」という重要なリズムが使われている(「ダルマリズム」)。「ダルマ愛のテーマ」は不安定な転調を行いながら崩れるように終了し、前述の「ダルマリズム」がトロンボーンによって全容を現す。
そして「ダルマの主張」が木管によって再現された後、「ダルマリズム」にのって、低音楽器が「ダルモニーの呪文」を少し変形したリズムで繰り返す。全楽器による「ダルモニッ・ダルマダルマッ」の後、曲は各楽器が「ダルモニー・ダルマダルマ」(「ダルマ信仰」)を演奏し。スリリングなクライマックスを迎える。
最高潮に達したとき突然5/4拍子となり各楽器は様々な「ダルモニー」を重ね合わせる。そして曲は一時的なジレンマに陥る。
その後テンポは速いまま再現部に入る。フルートの8分音符の動きに導かれ、「ダルモニーの歌」が美しい再現を見せるが歌の終わりと共に「ダルマ誕生のテーマ」が低音楽器により破壊的に現れ、一転して「ダルモニーの呪文」が再現する。そして再びテンポを速め、「ダルマリズム」が疾走しながら不協和音の中へ飛び込んでいき、ティンパニーの連打、フレックス・ア・トーンの一瞬のソロの後、全合奏による「ダルモニッ」で力強く終わる。ジェイムスビッチ・スウェアリンチョフ荒井の作品。第2楽章「楽天家」 An Optimist
第1楽章と絶妙のコントラストを見せるこの楽章は、楽天的なダルマ気質を表現しており、明るくのどかな牧歌的な雰囲気を出している。
全合奏の短いイントロがあった後、リズムに乗ってクラリネットが、のどかな歌を歌い始め、その後同じメロディーを幾つかの楽器を重ねて繰り返す。特に展開はなく、そのままイントロが再現されてあっさり終わる。
第2楽章と第3楽章の間にあって一種の清涼剤的な役目を果たしているといえよう。アルフレードリッヒ・ズバーン松田の作品。第3楽章「ダルマニアンズ・エイト」 The Darumanian's Eight
「ダルマの8」と題された、この楽章の最大の特徴はなんといってもその作曲手法にある。「1人8小節」という独特の技法によって10名のダルマニアンが作曲に参加している。そのため、8小説毎にテンポや主題が変化し、特に前半は収拾のつかないメドレーのような音楽になっている。
最初の8小節はイントロにあたる部分でウィンドチャイムとトライアングルの響きの中、静かに日本的に「ダルマのテーマ」が演奏させそれがファンファーレ風に一瞬盛り上がりを見せる(荒井作)。次の8小節は一転してアフロ調のリズムとメジャーセブン系のコード進行が発生する(天野作)。そしてこのコード進行を引き継ぎつつグラデュエーション的に次のファンファーレに向けて音楽が移行していく(石井作)。そしてファンファーレ風の主題が登場し、今までの一切の展開を否定しつつ改めて曲の開始を告げる(川名作)。そしてそのファンファーレさえも消し去るように次のメロディーが発生する。この楽章にメロディーらしいメロディーが登場するのは初めてである(森作)。突如として音楽はカオス(混沌)へ突入する。ここでは各楽器が全く別のアドリブ風の音を奏でており理解不能、非常に難易度の高い部分であるが、なぜかトロンボーンは簡単である(石田作)。破壊的な不協和音によりカオスは一瞬にして可決され、静まり返った廃墟の中に一筋の光明とでもいうべきトランペットのメロディー(ジョンのテーマ)が静かに流れ、クラリネット、フルート、ホルンがその流れに呼応する(斉藤作)。そのまま音楽は自然に流れ、全合奏による壮大なテーマとなり、音楽はゆったりとした落ち着きを見せる(下田作)。その前の旋律を引き継ぎつつ、木管群のトリルと低音のメロディーによる、壮大華麗なエンディングのような状態になる。そして最高潮に達したときフェルマータが次の展開への引き継ぎを行う(松田作)。スネアドラムのリズムに乗ってテンポをあげながら、イントロで使われていた日本風の主題が再現する(間嶋作)。そしてその主題をもう少し演奏した後にメジャーセブン系のコードとドラムセットが登場し、第1楽章の「ダルモニー」の音型が戻ってくる。音楽はすでにエピローグの状態に入っている。その後「ダルモニー」がバロック風に展開されるがそれも8小節で、低音による「ダルモニー誕生のテーマ」によって破壊される。当然のように「ダルモニーの呪文」がよみがえり、世紀末を感じさせる。しかし、朝のこない夜はない。木管アンサンブルによって「ジョンのテーマ」が「ダルモニィ」の音型を伴って静かに流れ始めると、「ダルモニーの呪文」のテーマが明るく転調された形で鳴り響き、あたかも世界の平和をたたえるかのような壮大なエンディングとなる(荒井作)。
ザ・ダルマーチ ◆ The Darumarch
このふざけた名前の曲は、文字通りマーチである。作曲技法は一人8〜16小節程度の割り当てで連作をしていくものだが、今回はもう少し計画的に曲を作ろうということで、一人一人の役割(序奏担当とか、第一マーチ担当など)を最初に決めて曲に取りかかった。
さて、曲の方だが今回は11人の連作となっている。序奏−第1マーチ−第2マーチ−トリオ−ブリッジ−第3マーチ−エンディング、という構成で着想されており、それぞれを担当者名入りで解説しよう。序奏(石田):なんとフルートのソロで曲が始まる。とてもマーチとは思えない哀しげな旋律に不気味な伴奏が加わり一瞬盛り上がり、ドラの一発で序奏を終える。作者曰く、「斬新なイントロ」
第1マーチ前半(斉藤):序奏を無視するかのようなドラムマーチで、突如マーチらしくなる。軽快な、印象的なメロディーが第1マーチだ。
第1マーチ後半(荒井):低音のフレーズ、ファンファーレを一瞬挟んで第1マーチを再開。しかし長続きせず調性感が飛んで壊れていく。
第2マーチ前半(天野):再び盛り返し、やや息の長い第2マーチが現れる。ここでは第1マーチの音型が合いの手風に使われている。
第2マーチ後半(森):第2マーチを受け継いで展開している。メロディーの主流が木管、金管と移り変わって前半を終結する。
トリオ前半(今門):転調してトリオにはいる。4分音符主体のメロディーがこれまでの流れを大きく方向転換させている。
トリオ後半(川名):トリオ前半にフルートのメロディーを加えただけで後はそのまま継承した。これでたった18小節の短いトリオが終わる。
ブリッジ(間嶋):ファンファーレ風のメロディーが華やかな感じのブリッジ8小節。後半へのつなぎとなるはずだったが......
第3マーチ前半(下田):つなぎはもういいっていうのにドラムマーチ中心のつなぎの部分がもう一つできてしまった。
第3マーチ後半(石井):前4小節引き継いてけりを付けた後、事実上の第3マーチが開始される。これまたひと味違う軽快さだ。
エンディング(松田):突然遅くなり冒頭のフルートのメロディーがトロンボーン(石田)のソロで現れ、石田氏は過去の過ちを精算する。そして再び速くなって第3マーチとなり、第1マーチの断片なども聞かせながらあっさり曲を閉じる。
ダルマニアン・ダンス ◆ Darumanian Dances
ダルマによるダルマのためのオリジナル作品第3弾。4っの楽章からなる痛快な舞曲である。曲は1楽章を5名、2・3楽章を各1名、4楽章を7名のダルマニアンが担当し、延べ14名、計12名によって作曲された。
第1楽章「ダルマニアン・ダンス・パート1」 Darumanian Dance Part1
ダッ・・・ルッ・・・モッ・・・ニィィィィと始まる「序奏」は下田作。随所にダルモニーという言葉からのモチーフが使われている。音楽は少し動き出し、アルフレードリッヒ・ズバーン松田作の「海すずめの歌」へ移行する。この部分では更に「ダルモニー」がしつこい。またこの部分の伴奏や転調が某曲に酷似しているとしてもそれはそれでよい。曲は突如テンポアップしてアラビア風の音楽「アラビアン・フェイク〜エジプタリアン」になる。ここは松本作。この曲の聴き所の一つである。これが終わると、再びゆっくりとした舞曲「パレード」が始まる。石井どんちゃん作のこの部分は不思議な和音進行と美しいメロディーが印象的である。やがてフルートソロが、クラッシャー石田の登場を静かに告げる。「アフター・フェスティバル〜あとのまつり」と題された部分である。そして突然8ビートにのってクラリネットがソロを始めると石田は全開。最後に作曲者が吹けなかったと言われる金管のユニゾンを経て「ダールーモーニーー」と終わる。
第2楽章「ダルマ山のバラード」 Ballad of Mt.Daruma
作曲者のアルフレードリッヒ・ズバーン松田曰く、「まじめに作りすぎた」1分ほどの小品。雄大なダルマ山を望む情景が描かれている。
第3楽章「ダルマニアンの原始の踊り」 Darumanian’s Primal Dance
全編を「ダルマ」「ダルモニー」で覆い尽くした、きわめて野性的な音楽。譜面にはWILD!とのみ記され、その他の表現記号は一切無い。「ダルマっダルモニっ」「ダルモニーダルモニーダルモニー」「ダルモニーっダルモニーっ」「ダルマっダルマニアンダルマっ」など、ダルマが続出するので聞きながら歌詞を想像すると、もう頭から離れない危険な音楽だ。ジェイムスビッチ・スウェアリンチョフ荒井の作品。
第4楽章「終曲」 Finale
森作曲の優雅な舞曲が序奏をなしている。どことなくグリーンスリーブスを思わせるメロディーだ。続く花形はこのムードを一切否定して激しく始まり、禁じ手と言われる「ホルンとテナーの速いフレーズ」「トロンボーンの難しいリズム」を駆使して変拍子の主部に入る。続く天野はこれをそのまま継承し、隠し味に「ダルマダルマダルモニー」を挿入しているが、花形との切れ目は分からないであろう。そして音楽は突然停止し、トランペットのソロと重厚なハーモニーのヤン・マッハー川名作の中間部へ突入する。この部分は自分のソロを披露するためだけに作曲された。中間部の後半はアンサンブルの美しい、麗美ちゃん作曲の部分である。彼女はこれで初めて吹奏楽を作曲した。後半はジェイムスビッチ・スウェアリンチョフ荒井作の3/4中心の速い舞曲である。色々な拍子を織り交ぜ「ダルマー」「ダルマダルマダルモニー」等も随所に埋め込まれている。森作のメロディーもここで再現される。最後はゴッドマザー間嶋作のフィナーレである。前曲との切れ目はほとんど分からないであろう。2分3連譜が多用され、テンプルブロック等が楽しげに入ってくると、明るくサラッと終わるのであった。
ダルヴァマー序曲 ◆ Daruvamer Overture
この曲は、6人のダルマニアンによって作曲されたフレーズをアルフレードリッヒ・ズバーン松田が1曲にまとめたものです。
イントロはゴッドマザー間嶋の作曲で、スピード感あふれるキラキラしたシェルドン風のフレーズ。
第一テーマは麗美ちゃん作曲の美しい旋律が印象的です。その後に続くのがフレデクッテ・スグネル下田作曲の第二テーマですが、これは96年度に聞いたような気もしますが、跳ねるような8部音符が楽しい部分です。
中間部への経過句を経て、ヤン・マッハー川名作曲の中間部第一テーマとなります。広がりのある旋律ですが、どこか87年の課題曲Dを思い出してしまいがちです。その後を続けるのはダルマハール石井作曲の中間部第二テーマ。壮大なイメージの部分で、ボレロのリズムも出てきて盛り上がります。
その後低音楽器による「ダルマ、ダルマ、ダルモニー」のフレーズがあり、再びイントロから違う楽器で演奏されます。第一、第二テーマが織り混ざって登場した後は、中間部第一テーマが木管の細かいフレーズに現れ、盛り上がりの中から「ダルマリズム」が何度も入ってきます。最後の森作曲のエンディング。意外にあっさり終わりますが、最後はやはり「ダルモニ!」の一言で終わっていきます。
5分ほどの序曲ですが、グレード3と演奏しやすく、コンサートのオープニングなどにふさわしい曲です。
ダルマ伝説 ◆ Darumanian Saga
この曲は、ダルマニアンから集めたフレーズをジェイムスビッチ・スウェアリンチョフ荒井が1曲にまとめたもので、ダルマ伝説のストーリーに基づいて5つの場面から構成されている。
1.ダルマニウス3世の即位
宿敵ダルマン帝国を見事打ち破り、凱旋したダルマニアの若き武将ダルマックは、武功を認められ、一気に皇帝の座につくことになった。このパレードの様子を描いた部分で、イントロのファンファーレは「ダルマニアー」と歌える。このフレーズは曲中再三に渡り登場し、ダルマニア軍の勇猛さとダルマニウス3世の武勇を表す。つづくせんりつは、ダルマニアに古くから伝わる「称えよダルマニア」という聖歌の一節で、当然「たーたーえーよー、ダルマニアー」と歌える。その後に出てくるEs-Asの2音から成るファンファーレはシライダルマー白井作曲のファンファーレである。式典風の音楽が続き、再度「称えよダルマニア」が演奏され、小休止をする。
2.ダルマーガレット姫が病に倒れる
ダルマニウス3世の娘、絶世の美女といわれたダルマーガレット姫をあらわす哀愁漂うワルツの部分である。どことなく可愛らしさを持つワルツはダルマーガレット可児の作曲に基づいている。しかし、やがてワルツの裏には不気味な旋律(ダールーマンダーといっている)が流れると、ワルツは中断し、姫は病に倒れてしまう。
3.仙人ダルマハールの登場とダルマニア軍の出陣
ドラの響きと共に、齢700歳といわれる伝説の仙人、ダルマハールが登場する場面である。ダルマハールのテーマも「ダルマハール」と歌うことができる。このテーマは最初トロンボーンで現れ、フルートに引き継がれる。その後、少しメロディを変形してホルンが引き継ぐと、ダルマハールは病気の原因が敵国ダルマスタンの妖術使いダルマンダーの仕業であることを見破り、皇帝ダルマニウス3世に告げる。ダルマニウス3世の怒りは頂点に達し、すぐさま全軍を出動し、自らもダルマスタンへ出陣する。曲は「ダルマニア、ダルマニア」というリズムから成る行進曲調になり、ダルマハールのテーマも行進曲に乗って現れる。その後に現れるトロンボーンの勇壮なメロディはダルマニウス2世松尾の作曲によるものである。
4.ダルマンダーとの戦い
曲はテンポを上げ、ダルマンダーとの戦いのシーンに移る。
まずは、ダルマニアの武将、シモダルマーが陣形を決め、突撃の合図を出す。これはシモダルマー下田作曲の、和音と打楽器のリズムが交互に現れる部分で表現されている。
すかさず、ダルマンダーはお得意の妖術を使って反撃に出てくる。この部分は「ダルマンダー」と歌えるテーマがエキゾチックな音階に乗って出てくる部分である。
その後、すかさず出てくる特徴的なリズムは、「ダルマニア、ダルマ、ダルマハール!」というリズムで、ダルマニア軍の戦況をあらわしている。
「ダルマンダー、ダルマンダー」としつこい伴奏に乗って3連符のメロディが登場する。これはナガト・チダルマー永地作曲の、ナガト・チダルマーのテーマである。このテーマでダルマンダーの軍は、圧倒的な優勢になる。
ダルマニア軍は、圧倒的な軍勢を誇りながらも苦境に立たされるのである。「ダルマニア、ダルマ、ダルマハール!」のリズムが苦しげに何度も登場し。ダルマニア軍の苦悩を表現している。
やがてダルマハールの進言により、ダルマンダーの妖術をとくヒントが与えられる。その内の一つが「ナガト・チダルマーを鎮める歌」で、これはティンパニの「ダルマニア、ダルマ、ダルマハール!」のリズムに乗って木琴で演奏される。この歌が流れるとナガト・チダルマーは無力化してしまう。このメロディを作曲したのはレミ石橋である。
一方、ダルマニアの武将イシダルマーとダルマァマーノも、妖術から醒め、猛反撃を開始する。イシダルマー石田の作曲したリズムに乗って、ダルマァマーノ天野作曲の軽快なフレーズが反撃のもの凄さを表している。
戦いは一気にダルマニア軍の優勢となり、打楽器だけが残されると、それは、ダルマンダーとダルマニウス3世の最後の一騎打ちのシーンである。ダルマニウス3世はダルマの剣を振りかざすと、ダルマンダーの命の源を一気に破壊してしまう。この部分は、「ダルマニアー」というファンファーレと「ダールーマーンダー」というダルマンダーの最後うめき声によって表現されている。
そして、一瞬の静寂となる。5.凱旋
冒頭に現れた式典の音楽が木管楽器で静かに演奏されると、ダルマニア軍は首都に凱旋をする。首都は歓喜にあふれ、「ダルマ、ダルマハール」、「ダルマニア」などのリズムが民衆の叫び声を表し、やがて「称えよダルマニア」の大合唱となる。ダルマーガレット姫も元気な姿を見せ合唱に加わる。そして民衆の熱狂的な大歓声の中、高らかにダルマニアを称えつつ曲は終わる。
ダルマ音頭 ◆ Daruma Ondo
壱、導入 〜だるまが来たりて〜
だるまー、だるまー
弐、歌 〜だるまの子守唄〜
だるまーだるまーだるもにぃ〜、だるま〜だるもにぃ〜
だるまーだるもにいーだるもにいぃ、だるま〜だるもにい〜 −−1.
だるまー、だるまー、だるまー1.繰り返し
だ、るもにっ
参、踊り 〜だるま音頭でだるもにぃ〜
だるまっだるまっだるもにいっ、だるまっだるまっだるもにいっ
だるま音頭でだるもにぃ、だるま音頭でだるもにぃ
だるま音頭ー、だるまおーんーどー
だるまっだるまっだるもにいっ、だるまっだるまっだるもにいっ
だるまっ(だるまっ)、だるまっ(だるまっ・だるもに) だ・る・も・に・いっ夏の祭りはだるもにぃ〜、おどりころげてだるもにぃ〜
だるま音頭ー、だるまおーんーどー
だるまー、だるまー、だるまー1.繰り返し
(だるまー、だるまー)
森の木陰でだるもにぃ〜、くちずさむ歌だるもにぃ〜
だるま音頭ー、だるまおーんーどー今日は平和な日曜日 集まれ愉快な仲間たち
合奏したのはいいけれど 音があわないおかしいぞ
譜面が違うよ♪大失敗だるまっ、だるまっっ、だるまっっっっ
1.繰り返し
なにはともあれだるもにぃ〜、団子食うよりだるもにぃ〜
だるま音頭ー、だるまおーんーどー
だるまっだるまっだるもにいっ、だるまっだるまっだるもにいっ
だ、るもにいっ四、終宴 〜祭りのあと〜
だるもにいいいいいいいいいいっ
だるま音頭っ!
ダルマンボ ◆ Darumanbo
[特選]
素晴らしい。なんといっても、この曲は初めて聴いた気がしない。初めて聴いたその瞬間から、もう何年も愛聴し続けている曲のように自然にメロディを口ずさんでしまった。針が飛んで止まらないレコードのように、繰り返されるリズムは、またもや「ダルマ・ダルマ・ダルモニー」というダルマリズムである。ダルマ4で発明され、人々の頭の中に刻み込まれてきたダルマリズムは未だ健在だ。ソング・オブ・ダルモニーに始まり昨年のだるま音頭、そして今回のダルマンボと、よくも同じリズムで曲が書けるものだが、いいかげんネタ切れではなかろうか。
今回のダルマンボは某団員の親戚筋の方から「ダルマンボを作って欲しい」とのリクエストがあったため実現したらしい。来年以降も、アンケートに、「来年はダルマ○○○○を作って欲しい」などと書くと案外実現するかもしれない。(燕懐暫)[推薦]
ズバーンと参上、ズバーンと解決、そしてズバーンと試聴記のアルフレードリッヒ・スバーンである。やはりダルマリズムでズバーン。
とにかく最初から最後までダルマンボであり、ズバーンとしか言いようが無い。ズバババーン。(ズバーン)
ダルマ民族舞曲 ◆ Daruma minzoku bukyoku
[特選]
この曲は古代ダルマニアの舞曲「ダルマ・ダルマ・ダルモニー」を元に作られた組曲である。
ダルマニア帝国はその最盛期には世界のほぼ全域を支配していたと伝えられており、 世界各地にダルマニアを思わせる伝説やダルマにちなんだ物品などが残されているが、 同時に民族の音楽も世界各地の文化に溶け込んで現代に伝えられている。
その代表的なものが「ダルマ・ダルマ・ダルモニー」であり、 その名の通り、ダルマ、ダルマ、ダルモニー、と聞こえるリズムと音階から成り立っている。組曲は連続して演奏される5つの曲で構成されている。
- 1曲目は現在のイスラエルからトルコにかけての地方に伝わる音楽で、「ダルマー、ダルマー、ダルマー、ダルモニ、ダルモニー、ダルマー、ダルマー、ダルモニー、ダルマ、ダルモニー」という呪文のような序奏のあと、ミディアム・テンポでの踊りの音楽となる。そして最後には沖縄に伝わる同じ音楽が短く付加されている。
- 2曲目は中国に伝わる「ダルマ・ダルマ・ダルモニー」で、その昔、皇帝の前で披露されたという軽やかで格調高い踊りが再現される。
- 3曲目はインドに伝わる瞑想の踊りで「ダルマ、ダルマー、ダルモニー」の旋律が静かに、神秘的な高まりとともに演奏される。
- 4曲目は北海道からオホーツクにかけて伝わる戦いの踊りで、「ダルマ!ダルマ!ダルマダルマ!」と連呼しながら行軍した、遥か昔の勇ましいダルマニア帝国軍の姿が思い起こされる。
- 最後は狂喜の踊りで、この曲は、古代ダルマニアの文献の中から今回再構成されたものである。文献によれば、古代ダルマニア帝国では収穫の時期になると「ダルマ、ダルマ、ダルモニー」と連呼しながら人々が狂ったように踊り続けるという風習があったようで、曲のほうも当時の町の賑わいを感じさせる賑やかな音楽となっている。
暗黒舞踏狂い咲き(収穫の狂喜の踊り)
ダルマ伝説2 ◆ Darumanian Saga 2
この「ダルマ伝説2」は、「ダルマ伝説」の物語から数百年後の恋の物語をモチーフとして作曲されています。
9年前に発表した「ダルマ伝説」に引き続き、この曲もダルマメンバーから集めたフレーズをもとにジェイムスビッチ=スウェアリンチョフ氏が1曲にまとめたものです。曲は5部の構成からなり、
「1.」ダルマニア帝国の平和、シッダルマ王子とダルモニー姫の恋」では、平和で繁栄するダルマニア帝国と王子と姫の物語が歌われるなか、陰謀の予感が漂います。
「2.国を捨てる王子、ダルマニア軍の進軍」では、大臣と教皇の陰謀で国を捨てる王子と軍の追跡劇が描かれます。
「3.ダルマニアの鐘、叛乱」では、陰謀の全容が明らかになり、帝国の危機がスリリングに展開します。
「4.シッダルマ王子の帰還と勝利」では、王子の必殺技、シッダルマ・キック!の3連発で叛乱軍を蹴散らし、ダルマの剣による力をえて勝利するクライマックスに達します。
「5.ハッピー・エンディング」では、王子と姫の愛の歌、そして帝国の栄光が高らかに響き渡ります。
肉ダルマのテーマ ◆ Theme of NIKUDARUMA
数ある古代帝国の伝説の中でも、ダルマニア帝国の伝説はその歴史の古さと文明水準の高さ、そして神秘性において群を抜いている。
エジプトやインドで文明が始まるはるか数千年の昔、ダルマニア帝国は世界のほぼ全域を支配していたと伝えられており、世界各地にダルマニアを思わせる伝説やダルマにちなんだリズムなどが残されている。
ニクダルマとはダルマニア帝国で最高の神秘とされ、それにめぐり合うことで世界を支配する絶大な力を授かることができると考えられていた。あるものは精神の修行により、あるものは冒険の旅により、さまざまな方法でそ れに到達しようと試みるも、本当にめぐり合うことができた人がいたのか。今となってはそれを知る由もない。
今回演奏する曲は、ニクダルマを探す道のりを曲で表現している。指揮者は一見するとリズム感がない4拍子で振っているようにみえるが、楽譜を見ると実は2/8+9/8 の曲である。
曲を貫くリズムが「ニク・ダルマ・ダルマ・ダルマ」とか「ニク・ニク・ダルマ・ニク・ニク」と聞こえてきたら、ニクダルマに近づいた証拠。作曲者曰く「記憶には残らないかもしれないが、耳に残る曲だ」。そして、「ダルマ伝説2」から十年余。来年いよいよ「ダルマ伝説3」がその全貌を現す。乞うご期待!